【FALCONクリニックができるまで】
院長 柿添 隼
「すべての人が、諦めなくていい医療を。」
――西洋医学のみでは治らない人もいる
私はこれまで整形外科医として大学病院や市中の急性期病院で手術加療や薬物治療、注射
など西洋医学による医療を学んで参りました。
脊椎や関節など、現代整形外科学の術後成績はよく、実際に満足される患者さんも多いです。
薬物治療や注射も以前に比べて効果が高まっています。
しかし一方で、手術が必要な段階までは進行していないものの痛みが強く日常生活に困っ
ている方、安静を指示されても仕事柄どうしてもできない方、他の病気との兼ね合いで手術
を受けることができない方、手術をしたくない方、副作用が強く薬物治療を続けることが困
難な方など、一般的な整形外科学では届きにくい方々が沢山いらっしゃることに気が付き
ました。
また、西洋医学では明確な治療法を模索中の難病も数多く存在します。
――疑問を感じる日々
西洋医学のみでは治らない人もいる。頭では受け入れるしかないと分かっていても、苦しむ
方を目の前に、何かできることはないのか、と日々悩みを抱えていました。
そんな折に九州大学病院救命救急センターに勤務する機会を頂きました。
重篤な外傷の患者さんを乗せた救急車や救急ヘリが連日連夜搬送されてくる、正にドラマ
のような勤務環境でしたが、我々整形外科外傷チームが担当する方で亡くなった方は一人
もいませんでした。
救命救急の現場における、西洋医学の力を文字通り肌で感じ、感動した私が指導医にその旨
を話したところ、その指導医が赴任してからの7年間、一人も亡くなっていないという事実
を告げられました。西洋医学で治らない方々と治る方々、その極例を見せつけられたようで、
それまで抱いていた漠然とした疑問が確信に変わった瞬間でした。
また、一般的な病院では 1 日に多くの患者さんを診察するため長い診察時間を確保するこ
とが難しく、悔しい思いをしてきました。
――完治に不可欠なもの、それは”患者さんの声に耳を傾ける”こと
同じ症状であったとしてもお住まいの種類や家族構成、職業によって治療のゴールが異な
ってくるため、病歴だけでなく生活環境まで詳しく聞くことが診療には不可欠です。
患者さんのお話しに耳を傾け、真摯に寄り添って初めて、病の本当の姿や原因が分かってき
ます。
医療の世界では病を診ずに人を診る、という言葉があります。
医師であれば誰もが持っている信念ですが、保険診療の現場では 1 日に何人の患者さんを
診たか、という効率を要求されるので、貫くのは難しいことも多いです。
そんな保険診療という体制自体にも疑問を抱くようになりました。
医療の本質的な所と制度的な所、二つの面で理想的な医療を模索する必要性を強く感じた
のです。
――様々な出会い、辿り着いた治療法
理想の治療法を模索していくに当たってまず行ったのが西洋医学の見直しです。
その中で注目したのが西洋医学の成り立ちでした。
西洋医学は元々、戦場での医学を基盤としているため、外傷や感染症、緊急性のある疾患や
重症例には非常に有効です。つまり、救命救急は西洋医学の最も得意な分野だったのです。
そしてその考えに基づけば、戦場とは縁遠い疾患は苦手分野と言っても過言ではないでし
ょう。救命救急センターに所属していた頃に感じた疑問が確信に変わった私は、慢性疾患や
変性疾患、精神疾患に対する理想的な治療のヒントを東洋医学や自然療法、心理療法に求め
ました。
こうして新しく学んだ複数の分野を機能解剖の知識や手術の経験を始めとした西洋医学的
な見地から解析してみたところ、法則性のようなものを発見することができました。
この法則を基に研究を重ねて開発したのが、FALCON零式という全く新しい医療体系です。
【治療法のご説明】
FALCON零式医療とは?
東洋医学やヨガ、アーユルヴェーダ、自然療法、心理療法など様々な分野を西洋医学の機能
解剖の知識や手術の経験を始めとした西洋医学的な見地から解析して辿り着いた医療体系
です。その最大の特徴は「ストレスという精神領域の問題と身体領域の問題をつなぐ架け橋
の部分の治療を行うこと」です。
その架け橋の部分がほぼ全ての慢性疾患の症状の起点であり、そこにアプローチすること
で各症状の真の原因が解消し、難病の治療だけに留まらず、予防やスポーツなどにおける身
体能力向上にも効果を発揮します。
FALCON零式医療の中核となる考え方をご説明します。
全身の筋肉は全て繋がっており、それぞれの筋肉には共に働く相棒のような筋肉が存在し
ます。我々はこれを共働筋と呼んでいます。そして、身体の動かし方の癖や生活・労働環境、
性格傾向などによって一部の筋肉にのみ負荷がかかり続けると、筋肉は骨に癒着するとい
う性質があります。
この二つの特性から、癒着が生じると癒着した筋肉自体ではなく、それによって引っ張られ
た共働筋の周囲に痛みや可動域制限を始めとした症状が出現し、時間経過に伴って重症化
して変形や神経症状様の痛みや痺れなどを引き起こすことが明らかになりました。つまり、
症状が出現している部位ではなく、そこに関連する部分を治療する必要があるのです。
痛みや痺れ、動かしにくさなど身体の悩み、難病、不眠やストレス、内臓疾患、美容分野に
至るまで幅広く対応可能でありながら、手技としては非常にシンプルであり、関連する部位
の癒着に対し、手を使って骨から筋肉を剥がしてあげるだけです。
手術はもちろん、薬や注射も使わない身体にやさしい医療です。
もう1つの大きな特徴は「治し方をご指導し、覚えてもらった上で自己治療していただく」
ことです。
零式医療の治療は歯磨きのように毎日の習慣にして続けることで最大の効果を発揮するの
で、治療の中核は自己治療です。そのため、当院では自己治療のご指導に最も力を入れてい
ます。皆さんが高い水準で自己治療を行うことができるよう、部位だけでなく、手技のコツ
に至るまで丁寧に指導させて頂きます。
最初のうちは「本当に自分で自分を治療できるのか?」と不安に思われる方もいらっしゃい
ますが、慣れれば簡単にできますのでご安心ください。
【当院の通常の診療について】
症状がそこまで重篤でない方や身体能力向上、美容法などは簡易的な診療・複数人に対して
のご指導が可能です。
症状が強い方や経過が長い方、一般的に治療困難とされている疾患に関しては、お身体を触
らせて頂きながら真の原因を究明する必要があるため、1対1の通常診療をお勧め致してお
ります。
当院の通常診療では、まず症状や現病歴、これまでの生活背景や悩み事など、患者さんの人
生に真剣に向き合い、じっくりとお話を聞かせて頂きます。
その上で西洋医学、東洋医学、心理学など多視点から診察を行い、各症状の直接的な原因を
探ります。
治療の初めの一歩として、「自分の身体は自分で治すことができる」状態を目指します。
一人ひとりの特性や事情まで考慮したオーダーメイドの自己治療を考案し、各症状の治し
方をお教えします。
自己治療をマスターして頂き、最終的には「医者いらず」の人生を送って頂くことが当院の
目標です。
通常のクリニックや病院とは異なり、症状の治し方や症状を出さない方法を学ぶ教室や道
場のような感覚に近いと思います。
自己治療の習得状況や目指す所の違いで多少の差はございますが、大体3回から5回の通
院で卒業される方が多いです。
当院の診療は1回あたりの料金が高額と感じられる方も少なくないと思います。
しかし、数回で通院が終了するため、年単位で見てみると結果としてより低額で済む場合も
多く、また頻繁で長期間に渡る通院に要する時間も失わずに済みます。
保険の負担割合や入院期間などにもよりますが、一般的には膝や股関節の変形に対して人
工関節に入れ替える手術ですと総額30万円程度、腰のヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対す
る除圧術ですと30~40万円程度、固定術は60~90万円程度の手出しが必要であると言わ
れています。
純粋な手出し金額を比べても当院での治療の方が低額で済む場合が多いです。
保険診療は、安く手軽に感じるかもしれませんが、自身が手出しでお支払いになった金額の
実に2~9倍もの額を自分たちの子供、孫の世代に負担してもらっている、という事実を認
識することも重要だと当院では考えています。
現在、我が国日本は深刻な少子高齢化問題を抱えており、それに付随して医療費は年々増加
の一途を辿っています。
医療技術は日々進歩を遂げていますが、病や痛みに苦しむ人の数は減りません。
このまま抜本的な解決策がないままだと、日本の医療は崩壊してしまいます。
この現状を打破するためには一人ひとりが「自分の身体は自分で治す」という意識を持ち、
病気になる人の数を減らすしかありません。
自分の身体の治し方を自分のお金で学び、自ら実践し、自分の身体を自分で治したり予防し
たりする、という習慣を続けていくことで皆さんの健康と日本の未来を守ることができる、
と信じています。
皆さんが医者いらずの人生を送り、医師として廃業するのが僕の夢です。
また、当院では医療過疎地域にお住まいの方々や生活に困窮されている方々への診療、お子
さんのスポーツにおける治療・怪我予防や身体能力向上に関してはボランティアとして無
料で診察致しております。
当院を正規料金で受診された方から頂いたお金の一部はこういった活動の資金とさせて頂
いています。
周りやお知り合いに上記のようなお困りの方がいらっしゃいましたら、いつでもお気軽に
ご相談ください。無料で診療させて頂きます。